シンデレラ2019
シンデレラは、0時をまわっても残業が終わらないため、家に帰ることができませんでした。
翌日同僚が出社すると、メイクの魔法が解けてみすぼらしい姿になったシンデレラが、いじわるなお局様たちに押し付けられた雑務をひたすらこなし続けていました。

次の日、シンデレラは憂さ晴らしに同僚男性と飲みに行くことにしました。
久しぶりの楽しいひとときに時が経つのを忘れ、ついついお酒が進んでしまいました。

ふと時計を見ると、終電の時間が迫っていました。
「シンデレラちゃん、明日休みだしもうちょっと飲もうよ、タクればいいじゃん」
「いや、私明日も仕事なんで!」

シンデレラは慌てて駅の階段を駆け降りたので、靴を片方落としてしまいました。
しかし、お酒をたくさん飲んだので、どこで靴をなくしたのか覚えていませんでした。

シンデレラの靴は、お忘れ物として駅員に処理されました。
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