パニック障害罹患記4

こうして『電車に乗らない』という選択で平穏な日々を手に入れた。

 

 

都内に行くにも車を使えば行ける。(ADHDの不注意性で運転技術に難あり、それに疲れやすかったため運転をするということはあまり好きではなかったが)

200km先の福島までもなんとか行けていたので、人生に過不足はなかった。

 

 

気がかりだったのは、オンラインで出来た発達の友人のことで一生彼らとは会えないのかとそれが唯一のネックであった。

 

 

しかしその平穏は違った形で壊される。

職場の人事異動だ。係長が自営業を始めるため退職をし、新しい係長がやってきた。

 

 

 

…ものの見事に新しい係長と合わなかったのである。仕事の方向性、人間性、無理な働き方改革、言葉遣い…悪いと思われる面をあげつらうのは不本意だが、そうとしか言えない人であった。

 

 

元々ストレス耐性の弱かった私は、最初は原因不明の頭痛に襲われた。頭痛外来でMRIを撮ってもらうも異常なし。

 

 

そのあとに表れた症状は易怒性だった。上司でも構わずカッとなって怒鳴り散らした。さすがにこれは自分の状態が異常だと思った私は、近くの精神科に駆け込んだ。双極性障害の薬を処方してもらい、「これで問題なく働ける」と思った。

 

だが、それは杞憂にすぎなかった。

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