パニック障害罹患記5
双極性障害と抗不安薬を処方してもらい、投薬を始めた。
双極性障害のパルブロ酸は身体に合わず、倦怠感が強かったため途中で炭酸リチウムに変えた。(現在も投薬中)
抗不安薬のセニランは副作用も出ず、安心感もあった。
だが、今度はまたあの症状が出るようになったのである。パニック障害だ。
何の前触れもなく、動悸がする。いきなりだ。心拍が増え、心臓が痛い。
セニランはとん服でも服用してよかったので動悸が出るたび飲んだ。
不安だった。それでなくとも、私と職場の方たちの人間関係はいいとは言えなかった。それはそうだろう。指示にも不服で、突然キレ出す部下を良い目では見ない。
ただ一人、味方になってくれる上司はいたが、「長いものに巻かれる」タイプだったので相談には乗ってくれたが上の指示にはおとなしく従っていた。
「お客さんがいるから」精神を保っていられた。長年の信頼関係が私とお客さんの間にあった。
しかし私の顔色の悪さは分かったようで、たびたび心配をさせた。
だが、「なんとか」働いていた状態も均衡が崩れた。『聴覚過敏』を発症した。元々、HSP由来で聴覚には敏感だったが、「子供の声」で発作を起こすようになった。
もう、限界だと思った。子供と関わる仕事なのに子供の声に過敏になってしまったからだ。
過呼吸を起こし、しゃがみこむ。事務所に駆け込む。耳をふさぐ。
それでも上司は助けてくれなかった。休職を申し立てた。最初は首を縦に振らなかったが、プライベートでもショックなことが重なりもう一度休職したいと話すと、やむなく了承してくれた。
ここから丸5ヵ月間仕事を休むことになる。