ある雪の日に

私が20代も末のころである。
しんしんと雪のふる冬の日、私は同僚(50過ぎ独身のオッサン)のアパートを訪うた。
インターホンを押して飲みに誘ってみたのだが、オッサンは迷惑そうに「資格の勉強があるからさっさと帰れ」と出てきてくれず、無情にインターホン越しの会話は切られてしまった。

一計を案じた私は、でっかい雪ダルマを作ってオッサンの部屋のドア前に放置した。
そして再度インターホンを押して、ピンポンダッシュして自分の家ににげかえった。

次の日出社して怒られた。

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