パニック障害罹患記6

 こうして精神疾患のため、休職期間に入った。

部屋で寝たきりの状態が続いたが、家でも気が休まることはなかった。

 

私の部屋は真下にリビングがある。そこにいる家族の生活音にすら過敏に反応し、「うるさいからもっと静かにして!」と喚いた。

 

 

そんなある日、トラブルが起きる。

元々、父とは顔を合わせると喧嘩になっていたのだが、私がキッチンに立っていると父がキッチンの周りを行ったり来たりしていた。

(父は料理をする人じゃないので、冷蔵庫くらいしか用事はない)

 

「ごめん、向こうに行ってくれないかな?」

パーソナルスペースが広い、という性質もあった私は父にそう言った。

「なんで?」

少しいらだった様子で父がそう答えた。

 

なるべく柔らかい口調で告げたが、言葉のチョイスはよくなかった。

「…気持ち悪いから。」

 

その言葉を聞くや否や、父は怒鳴り罵詈雑言を浴びせた。角で逃げ場を封じられるような形でにじるよる父に、耳をふさぎしゃがみこみ過呼吸を起こした。

 

父はお酒も入っていた。私の過呼吸をパフォーマンスと捉えた父はふざけて私の真似をした。

 

それを見た私は、「分かってくれない」と落胆したと同時に猛烈に希死念慮が襲い、包丁を持ち出した。

「やるならやれよ!」自分に向けられたと思った父が叫ぶ。

私は自分のほうにそれを向けた。すると父は「やめろ!分かったから!俺が悪かったから!」と包丁を奪った。

私は父に後ろから抱きかかえられるような形で泣き崩れた。ワァワァ泣いた。

 

「ごめんなぁ… こんなにひどいと思わなかった」

(語弊があったらすみませんが)父はASDの特性が強く娘の私にもあまり関心はなかった。なので私が休職をしていても特に病状を気にすることもなかった。

 

私は自分の状態があまりにも悪いことに驚いた。

 

いつまでこの地獄が続くのだろう…

この時の私の人生は絶望感に満ちていた。

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2件のフィードバック

  1. よっしー より:

    Polevitさん
    共感していただき嬉しい限りです。
    休まるはずの家で休まらない。未だに外にいる時の方が気が楽だったりしますね。
    今回はちょっとヘビーな内容になりましたが次回からどんどん持ち直します。

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  2. Polevit より:

    私も休職したなあ。
    実家では両親への気の使い過ぎで、気持ちがすり減りまくり。

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