神様はたぶんこう考えている
注 こちらは小説家になろうというサイトで地淵育生(ベリー)名義で掲載されているものです。
これは私の私見であって、正解ではないと思います。 もしかしたら正解は存在しないかもしれません。
ただ、どうしても自分の生まれてきた理由について絶望しかないので。この物語にわが身を仮託しました
神様は悩んでいます。
このところお祈りをする人が増えて来たからです。
彼ら彼女たちは将来が不安でした。
「働けるようにしてください。治してください」とのお願いがひっきりなしです。
たまに「彼女が欲しい」というのもありますが。
大半は親御さんたちの「子供の将来が不安です」というものでした。
今まで、神様は、彼らに対して特に何もしていませんでした。
その人たちの中には、くいっぱぐれる人も何人かはいましたが、それなりの適職につ けていたからです。
ですが、神様が、とある理由で放置していたら、産業構造の変化により、それらの人たちの職はどんどん失われていきました。
それと同時に、働けない人がどんどん増えてきたのです。
普通に暮らしていたら普通に働けていた人たちが減り、どうしても働くのに不向きな人が産まれてきています。
全知全能の神様でしたが、あえて気づきをあたえるために、彼ら彼女らを放置していたのです。
彼ら彼女らの祈りは神様の耳に届きますが、神様は動こうとはしませんでした。
彼ら彼女らを通して普通の人たちに気づきをあたえるために、どうしても必要な事だったのです。
今日もたくさんの、そういった人たちが神様の元を訪れます。
神様は、はなしはきいてあげられますが、行動に移すことはできませんでした。
普通の人が気づくまで、神様は動かないつもりでした。
果たして、それはいつになるんでしょうか。
ありがとうございます。
ベリーさまの文章のファンになりました!!次回の連載も楽しみにしてます!無理のない範囲でがんばってください!!応援してます!!
この記事好きです