作成者: ベリー

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中学生未満

中学生未満   中学生になった。初日の学級委員長を決める会で知らない生徒が僕を指名した。 「地淵君は、消極的だから積極的になるように推薦しました」いや、できないよ。学級委員長とかできないって。まず僕は...

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「小説家になろう」にも同じものを投稿しています。   私って何なの?  記憶を共有している第二人格さんが二言目に「私って何なの?」と聞いてくる。彼女は彼女自身のアイデンティティに不安があるらしく、自分...

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世界は自分中心に回っているわけではない

小説家になろうに同じものを掲載しています。   友達の後ろをついて行く一人の少年。自分は仲間だと思っている。友人たちは彼を見かけると、目の前の羽虫に困惑したような顔をしている。その表情は彼には届かず、...

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陽気な国の悩む奴ら

 メキシカンは陽気だと言われる。実際オリンピックの入場時の彼らは明るい笑顔を振りまき大きいジェスチャーでひときわ目立つ。だからといって悩みがない訳ではない。メキシコでも多くの問題を抱えている。それは世...

彼の瞳はいつだってテラテラ光る線路を見ていた。 2

彼の瞳はいつだってテラテラ光る線路を見ていた。

 『小説家になろう』にも同じものを投稿しています。    彼がいる。相思相愛の相手である君はいつも私の方を向いていて温かい言葉をかけてくれるはずだと、一人の時は思っていた。多くのカップルがするような、...

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発達障害の彼

 マグネットにも同じものを掲載しております。    窓を通して日差しの当たる部分が黄金色に輝いたまま輪郭を切り取って、教室内に稲穂の色をした影を敷き詰めている。その部分を指で触ると温かさが、指の腹に伝...

現世でのテーマ「無能を知る」 2

現世でのテーマ「無能を知る」

私はこの世に生まれた。 幼少時に過保護に育てられたせいで、対人関係を砂場から学べずに過ごす。 同級生を無意識的に馬鹿にしていたので、やがていじめられることになる。 勉強は高校からできなくなり、落第寸前...

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僕の髪はハネている

 『小説家になろう』にも同じものを投稿しています。    知らないうちに周囲から下に見られていることが多くて、その理由が何なのか自分ではつかめていない。必死に蜘蛛に擬態するカメムシは蜘蛛の巣の上で足を...

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私は会話がすぐ終わる

 小説家になろうにも投稿しております。    去年やっと自分がキャッチボールではなくてドッヂボールの会話をしてるって気づきました。そして、借金玉という発達障害界隈で有名な人のブログを見て、「自分の会話...